いつともなくどこへともなく

2001年から続けている、生と死と言葉とのかかわりについて考えたことの備忘録です。

2004-01-01から1ヶ月間の記事一覧

■二葉亭四迷の言うこと

広告批評の阿部和重氏と高橋源一郎氏の対談。たがいの作品を読んで互いに感激したと告白しあうという、なんとも気持ちの悪い対談になっているのがおかしい。というか・・・『シンセミア』読まずにこの対談だけを読むのは無謀だったかもしれない。 高橋 (前…

■関連リンク

『ARTIFACT -人工事実-』の『いまさらスーパーフラット』 http://artifact-jp.com/mt/archives/200309/superflat.html スーパーフラットって(2chの芸術板、『ARTIFACT -人工事実-』のリンクからコピペ) http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/2264/s…

■スーパーフラットってコトバを知らなかった・・・

どこを経由したかは判然としないが、気がつくと浅田彰氏の『スーパーフラット・アイロニー』http://www.kojinkaratani.com/criticalspace/old/special/asada/techo11.htmlというエッセイを読んでいた。 かねてから日本の伝統美術の平面性と現代のアニメなど…

■苦しみ

ある朝、男は、空間から突出して成長し、男のすべてを圧迫する苦しみに遭遇した。 「くるしい」 男は、そう口に出して言ってみた。男の唇は乾いていた。 苦しみは、遠ざかる気配すらなく、自らを生み出した空間の中で、等比級数的な膨張を続けた。 苦しみを…

■山形浩生氏は叩く相手を間違えていたのではないか(すごく古い話ですね)

高橋源一郎氏の日記http://www.plays.jp/diary/gen1rou/index.htmlによると、中沢新一氏の 『精霊の王』はあまりにも傑作。ここでは、中沢新一はかつてのレトリックは捨てている。重要なのは内容なのだ。では、彼のモチーフはなにか。直接、書かれてはいない…

■オーネット・コールマンを思う

アサヒ・コムの『私の好奇心』というコーナーの、呉智英氏(「くれ・ともふさ」って読むんですね。知らんかった。これってハズカシイ?)の回『失われた共通言語を求めて 』がよかった(ライターがカーツ佐藤というのも泣けるが)。http://book.asahi.com/to…

■焼き鳥屋

かぜを引いた息子に付き合って、1日寝たり起きたり。散歩に出ようとするが、焼き鳥屋に向かう途中、息子がゲロを吐いて引き返す。またゲロかよ。で、焼き鳥屋で持ち帰りを注文するが、帰ってみてみると、頼んだのの3倍くらいの分量入っている。なんてことだ…

■『ポスト・ムラカミ〜』、それから中原昌也のことなど

曇り。妻がつわりでゲロを吐いていた。日中は二度昼寝する。平日、ダラダラと徹夜しすぎで、老境にさしかかった体が疲労しているらしい。夜中になって猛然と読書し始める。この前買った仲俣暁生氏の『文学:ポスト・ムラカミの日本文学 カルチャー・スタディ…

■21世紀の出産

晴れ。妻がまた妊娠したとの知らせが。いろいろな意味で驚くべきことだ。めでたいといえばめでたい。先が思いやられる、とも言える。自分のような人間が、複数の子どもの食いぶちを稼ぎ出さなければならないというのは、傍目には悲惨に映るはずだ。子どもと…

■1000%

歌との出会いはいつも突然訪れる。チェーンが錆びたマウンテンバイクを押しながら家の門を出るときに、口をついて出た軽やかなメロディーは、『キミは1000%』(正確にこういうタイトルかどうかはわからない)。それが、心の中で口ずさんでいるうちに、…

■大魔神のことば

ホームページ(http://kakena.hp.infoseek.co.jp/)のリニューアルを試みて、途中で挫折した。時間ばかりかかって、センスのないまま残った、みじめなホームページ。でも、ほとんど誰も見に来ないのが、ちょっとした救いになっている。中原昌也『あらゆる場…

■原因不明の購買停止

今日は、まぁ、くわしくは書けんが、めまぐるしくも眠い日常だった。新宿紀伊国屋にて仲俣暁生の「日本文学」、ユリイカ、ロラン・バルト特集などを買うが1文字も読まず。夜想が復刊した? すばらしい写真が多数掲載されていたので、ほとんど購入寸前だった…