いつともなくどこへともなく

2001年から続けている、生と死と言葉とのかかわりについて考えたことの備忘録です。

2006-01-01から1年間の記事一覧

『半島を出よ』  村上龍 著

ISBN:434400759X、ISBN:4344007603 いまさらというネタですが。身も蓋もない話だが、『半島を出よ』は読みごたえのあるすばらしい作品だった。……バカみたいな感想ですね。ただ、村上龍、というか現代日本文学そのものの熱心な読者とはとても言えないわたしに…

アンナ・ポリトコフスカヤの死

10月の初旬、これまでプーチン政権の"圧政"を痛烈に批判し、モスクワ劇場占拠事件では仲介役を務め、ベスラン学校占拠事件では毒を盛られて瀕死となるなどで注目されてきたロシアの女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤがなにものかに暗殺された。…

毎日掌編小説をアップ!?

これまでわざわざ訪れていただいた方々、長らく更新せずすみませんでした。とっととやめろ、という話もありますが・・・性懲りもなく毎日掌編小説をアップする『日々是掌編』http://blog.livedoor.jp/kakena/?blog_id=2025390 というブログを始めてみました…

ブログがジャーナリズムを変える 湯川鶴章 著

ISBN:4757101945中身や著者である鶴川氏については紹介の必要はないかもしれない。 ひとことで言うと、なかなかいい本だった。 正しい読み方ではないかもしれないが、本書を読んで「この著者は間違いなく善人だ」と思った。 善人という表現では言葉足らずだ…

拡大する中東の戦禍 〜われわれの「日々」はいつも同じではない

イスラエルによるレバノン侵攻の状況は、激化する一方だ。 『ヒズボラがロケット弾大量発射=イスラエル軍、6000人規模で侵攻−レバノン』 2006/08/03-01:03 時事通信 http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=060803010309X363&genre=int 『ベ…

ライス米国務長官、レバノン訪問

『ライス米国務長官がレバノン訪問、停戦に厳しい条件』 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060725-00000145-reu-intレバノンを訪問したライス国務長官は、イスラエルが掲げてきた ヒズボラが無条件でイスラエル兵を解放し ヒズボラの部隊を国境より20…

ソファの上で目が覚めると

ソファの上で目が覚めると、窓の外の空はすでに明るかった。首の後ろから肩にかけての部分が重い。夜半の二時半ころに入稿を終えて、そのままソファの上に倒れ込むように眠ってしまったのだった。編集部には自分のほかに、二人の人間が残っていた。ひとりは…