いつともなくどこへともなく

2001年から続けている、生と死と言葉とのかかわりについて考えたことの備忘録です。

2005-01-01から1年間の記事一覧

数年後に今日の日を

ひさびさの更新です。その間に見に来てくださった方、申し訳ございませんでした。総選挙で自民党圧勝の夜・・・数年後にこの日のことを本当に苦々しいものとして思い起こすことにならなければいいな、と思う。自民党の片隅にいた、かつての「お変人の純ちゃ…

『グリンゴ』手塚治虫

※今回は『グリンゴ』(手塚治虫)のネタバレを含みますので、ご注意ください。最近、ずいぶん前から構想を持っていて、実際に小説として50枚ほど書いて放り出していた作品に、もう一度取り掛かかろうと思い、資料を読み始めている。舞台としては東京、北関東…

『となり町戦争』三崎亜記

前回の更新からあまりにも時間が経ってしまったので、自分的にフェイドアウトしてしまわないために、なにか書きます・・・(我ながらひどい理由)。えっと・・・なぜかベストセラーの話題。 角田&阿部の直木賞&芥川賞コンビなどに混じって、三崎亜記という…

「ポストモダン批評の抑圧」という呪文を……(その2)

さて。ずいぶん時間がたってしまいましたが、先日の続きです。80〜95年の時期を、ここではごく大雑把に80年代と呼ぶことにしよう。80年代の出来事と書誌(それからなぜか、いわゆるオルタナティブ系ロックの歴史)をざっと書き出してみると、ニュー・アカ的…

「ポストモダン批評の抑圧」という呪文を三度口にすると……

google Adsenseとamazonのアフィリエイトに登録してみました。おそらくいかほどの収入にもならないだろうが、このようなブログの文章にどんな「広告」が表示されるのか、単純に興味本位で設定してみたのですが……いきなり文芸社の「あなたの原稿を、出版しま…

『太陽の破片』について

先日も書いたが、年が明けてから聴いた音楽はほぼ、岡村靖幸が歌う尾崎豊の『太陽の破片』、ただ1曲だ。妻が借りてきた『BLUE ~A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI 』(ASIN:B0001FAB08)という、昨年の春に発売された尾崎豊のトリビュートアルバムに収録されていた…

『7月24日通り』吉田修一著

あけましておめでとうございます。 また今年も、ぽつりぽつりと書いていければと思います。正月の間にしたことは、飯を食う、寝る、トイレに行く、自動車に乗る、人に挨拶をする、息子たちにご飯をあげる、息子たちのおむつを替える、長男とアンパンマンのブ…