いつともなくどこへともなく

2001年から続けている、生と死と言葉とのかかわりについて考えたことの備忘録です。

2007-01-01から1年間の記事一覧

《破壊と過剰の文学》だけが求められている

またまたなにをいまさら、という話だが、仲俣暁生さんのブログの2007-10-14 Sunday『■アヴァン・ポップの亡霊に気をつけろ 』は、仲俣氏なりの《批評と真実》が端的に表れたいいエントリーだった。 http://d.hatena.ne.jp/solar/20071014 90年代に崩壊したの…

参院選--「まつりごと」とは言うけれど

日曜日の夜、自宅のテレビにはフジテレビの参院選開票速報が映っていた。いわく「麻生太郎は昔、女性誌に『ちょいワルおやじ』として載っていた」、いわく「日傘を差して遊説する某候補者」……わたしはまったく大人げないことに、というより、人としてどうか…

エドワード・ヤンの訃報

エドワード・ヤンの訃報に接し、正直、自分でも意外なほどのショックを受けた。パリにいた1996年に、ジル・ドゥルーズ自殺の報を聞いたとき以上の驚きと落胆だ。映画ファンとは言い難い自分は、エドワード・ヤンの代表作である『クーリンチェ少年殺人事件 《…

It only happens to be so

ほとんど沈黙、という日々にふさわしいエピソード。メールを整理していたら自分あての見慣れないメール・・・といっても、備忘録がわりに自分にメールを送ることはたまにあるから、そんなに珍しいことではないのだが。 It only happens to be so. You don't …

『KKKベストセラー』 中原 昌也

ISBN:4022501782 『名もなき孤児たちの墓』はある意味、中原作品に慣れ親しんでいる読者にとっては"ふつうの小説っぽさ"も備えていて、野間文芸賞受賞も順当wと思われるかもしれない。しかし『KKKベストセラーズ』に至っては、全編愚痴ばかり、そもそも元に…