いつともなくどこへともなく

2001年から続けている、生と死と言葉とのかかわりについて考えたことの備忘録です。

2004-01-27から1日間の記事一覧

■苦しみ

ある朝、男は、空間から突出して成長し、男のすべてを圧迫する苦しみに遭遇した。 「くるしい」 男は、そう口に出して言ってみた。男の唇は乾いていた。 苦しみは、遠ざかる気配すらなく、自らを生み出した空間の中で、等比級数的な膨張を続けた。 苦しみを…

■山形浩生氏は叩く相手を間違えていたのではないか(すごく古い話ですね)

高橋源一郎氏の日記http://www.plays.jp/diary/gen1rou/index.htmlによると、中沢新一氏の 『精霊の王』はあまりにも傑作。ここでは、中沢新一はかつてのレトリックは捨てている。重要なのは内容なのだ。では、彼のモチーフはなにか。直接、書かれてはいない…