いつともなくどこへともなく

2001年から続けている、生と死と言葉とのかかわりについて考えたことの備忘録です。

■お知らせ

■たまにはお知らせめいたことも。小説『テルアビブ、1998年』を掲載しました。タイトルをクリックすれば、まとめて表示されます。以前少しずつ載せていたのをリライトして、掲載しなおしました。ご笑覧ください。

■テーマ、というかこの作品を書き始めたときに考えていたことは、20世紀の後半から現在にかけて、日本の暴力はどこへ向かっていったのか、という疑問だった。60〜70年代、人は「政治」を介して、身近に暴力を感じることが出来た(「出来た」と書くのもいかがなものかという感じだが、事実だからしかたがない)。そして80年代、暴力の舞台は「大学」から、「学校」や「街」に移った。それが90年代には「家庭」に、さらにその先は……?

作品がいちおう終了した今、その疑問があきらかになったのかどうかは、正直わからない。が、少なくとも暴力が「内面化」する方向性というものは、見えてきた気がする。

■それからお知らせがもうひとつ。メインのサイト(http://kakena.hp.infoseek.co.jp/)のほうを、少しずつリニューアルしています。詩と写真を組み合わせた表現なども試しているので、こちらも時間があったらご笑覧ください。『ID for WebLiFE*』(http://www.digitalstage.net/jp/product/id/)という出来立てのホームページ作成ソフトを使用しています。平野友康さんを中心とするデジタルガレージの、本当の意味で個性的な「作品」です。ビジュアルな操作だけで、デザインされたサイトをつくるというツールを以前から求めていて、はてなのようなブログサービスもある程度はそうした面での欲求を満たしてくれていますが、『ID』は決定版です。操作性やデザインのセンスなど、好みは分かれるでしょうが、あくまでこのソフトは生身のデザイナーのような存在なので、そうしたクセも付き合いの楽しみのひとつと考えれば問題ないでしょう。ソフトウェアが「作品」として存在する好例です。