いつともなくどこへともなく

2001年から続けている、生と死と言葉とのかかわりについて考えたことの備忘録です。

ふたたび夢の話

小高い丘になった公園。
丘の頂上には、石垣が詰まれた上に、灯台に置くような大きなライトがすえつけられている。「世界を照らす光」だそうで、東半球側と西半球側にひとつづつ割り振られている。
俺はそのうちのひとつにとりつき、世界が照らし出される様子を見て、なにやら納得している。

夜遅くに会社に行き、夜半の2時を過ぎてしまった。だからここへ来たのだ。

公園には浮浪者たちが眠っている。

外国人の娼婦2人に呼び止められる。一人は緑色の髪の毛。
俺は手を横に振りながら、「オクサンと待ち合わせしてるんだ」と答える。実際、こんなところを見られては、という気持ちがあったが、それほど緊迫しているわけでもなかった。

二人は笑っている。俺も笑っている。

二人と別れ、バス停に着くと妻が自転車に乗ってちょうどやってきたところだった。

フランスのサッカーチームと合流。ゲームシャツを脱いだ黒人選手の裸の胸には、大きな乳房があってギョッとする。
「お前と、その後ろのヤツ、ゲイだろ?」
「違う違う。俺には彼女、っていうか妻がいるよ」
黒人はニヤニヤ笑っている。

吉祥寺にある実家の裏口から車庫を覗くと、パンの配送車が入ってなにやらチェックしている。
「もう、何年も前からずっとこんなことをやってるよ」
と俺。
「そうね」
と母。
俺は責任者と思しき人物に話をする。すぐに止めろとは言わないが、それなりの説明をしろよ、と。
「どうもあいすいません」
連中は反論もせず、平謝り。どうなってるんだ?

実家の前の植え込みのさつきが、すべて抜かれて別の植物に植え替えられている。

ふたたび公園へ戻る。相変わらずの浮浪者たち。ピンポンをしている若者達。知人のK夫妻の姿を発見。話しかけられては面倒だと、見つからないように丘を降りて、ポータブルコンピューターをとりに戻る。「仕事、仕事」とひとりごちながら。