いつともなくどこへともなく

2001年から続けている、生と死と言葉とのかかわりについて考えたことの備忘録です。

異常気象

■2002/1/22(火)晴れ■

ほんとの異常気象なのかもしれない。雲のようすが変だ。秋の空といった風情である。……などと思っていたら、「クジラ14頭打ち上げられる 鹿児島の海岸」とのニュース! これは怪しい。体調10メートルくらいで、おそらくマッコウクジラだという。

  • 悪天候で迷い込んだ
  • シャチに追われた
  • 寄生虫の影響で方向感覚が狂った
などの理由が考えられるそうだ。



さらにこれと前後して「マッコウクジラから規制値超す水銀 販売を見合わせ」というニュースも入ってきた。ミンククジラ、ニタリクジラでは規制値を超えることはないという。某旭日新聞では「マッコウの生息範囲は外洋。環境汚染の影響というよりも自然界に存在する水銀を体内で濃縮させているのでは」という民間の研究所のコメントを載せている。というのもマッコウクジラは、オキアミなどを食べる他の種類と違ってイカや魚など、食物連鎖上位の動物を食べているので、有害物質の蓄積濃度もより濃くなるとのこと。



クジラに関する2事件の関係は?



関係ないが、ジャン・リュック・ゴダールが今月中に来日することになった。アンヌ・マリー・ミエヴィルの新作の出演者としてだ。ゴダールは1930年生まれだから、もう70歳を超えている。ちなみに私の父は'27年生まれ。作家の後藤明生は'32年、批評家の蓮実重彦は'36年、映画監督の鈴木清順は'23年……どうもこの世代の人たちには、頭が上がらないというか、なんとも複雑な感情を抱いてしまうのは、わたしがただヘボいからだけなのだろうか。