いつともなくどこへともなく

2001年から続けている、生と死と言葉とのかかわりについて考えたことの備忘録です。

土砂降り

■2002/1/21(月)大雨&雷のち曇り■

ひどい雨だ。土砂降りである。庭(もちろん大家さんちの)が見る見る水浸しになっていく。どうなっているんだろう? 30年以上の間、東京で起居してきたが、1月にあれほどの大雨と雷に見舞われたことなんかあったっけ? これは異常気象だ! 1時間で20ミリは軽く超えているように感じたが、いかがなものだろう。




詩人で翻訳家の福永武彦の息子さんで作家の、池澤夏樹。彼のメールマガジン『新世紀へようこそ』がおもしろい。おもしろい、とはいえ、あつかっているテーマは真剣そのものである。



<<われわれは2001年の9月11日から真の21世紀に入りました。結局のところ人間はこういう形でしか新世紀に入ることができなかった。今までは、作家という特権的な身分のおかげで、書いたものを発表する場には事欠かないと思っていましたが、それでは間に合わなくなってきました。>>



配信が始まったのが9月24日。この日付からもわかるように、“9・11”を出発点とする21世紀に対し、悲観的とは言わないまでも、少なくともマスメディアで演出される安易な楽観ムードに騙されないぞ、というトーンに貫かれている。



それにしても、「書いたものを発表する場には事欠かないと思っていましたが、それでは間に合わなくなってきました」というところは切実だ。紙の媒体では、原稿を書き上げてから、新聞ですら発表までに2、3日のタイムラグが生じる。というかそれだけのタイムラグが、意見を発表するという行為にとっても致命的になるという点が決定的だ。扱う問題にもよるだろうが、意見の質だけでなく、それが速くなければ有効性を失いかねないという世界に、すでに突入しているというわけだ。



■今日のニュース見出し:

新疆独立派、ビンラディン氏から資金援助 中国政府公表……

ドル預金、ペソに変更へ アルゼンチン大統領公約撤回……

全国検挙率:戦後初めて20%を割る ……

アフガン復興会議が東京で。150億ドル?世銀の試算?