いつともなくどこへともなく

2001年から続けている、生と死と言葉とのかかわりについて考えたことの備忘録です。

掃除

■2002/01/04(金)晴れ■

年末にしなかった掃除を開始。購入してから7年ほど、ほとんど毎日使用してきた、ひどく汚いキーボードを、初めてといっていいくらい根本的に掃除した。

毎日使う道具、というのを考えてみると、つまらない、と言ってしまってはそれまでだが、素朴なものが多い。例えば、皿洗いのスポンジ。100円ショップで買った網でスポンジを包んだタイプのものは、日に日に中のスポンジが痩せていって向こう側が透けて見えるようになり、ひと月ほどで昇天した。あまりにも「つまらないもの」なので、買い物に行っても毎度毎度買い忘れてしまう。やっとのことで同居人が買ってきた新しいスポンジは、さっそく魚の脂の臭いが取れなくなって、破棄してしまった。こんな些細なことでも、「日常」は小さいながらも滞ってしまう。

件のキーボードは、以下の手順で掃除した。

●(某誌の指摘により)キー配列をデジタルカメラで撮影

●ドライバーで裏のネジを抜き、カバーを外し、

キートップを外し、下着洗濯用ネットに入れ、高密度繊維でできたスポンジで汚れを拭く

●洗濯機で洗濯。これでほとんどの汚れはとれる

●先ほどのスポンジで、キートップに残った汚れを拭く

●電子レンジ(これはあまり効果なし)、ストーブの前などで乾かす

●カバー下部分の埃などを掃除機で吸ったのち、古い歯ブラシなどで汚れを掻き出す

●デジカメ写真を参考にキートップをはめる

●カバーをつけて終了

新品同様といった仕上がりだ。この達成感は一体なんなんだろう。バカバカしい。とはいえ、キー入力が確実に快感に変わっているのは悔しい。