いつともなくどこへともなく

2001年から続けている、生と死と言葉とのかかわりについて考えたことの備忘録です。

2010-12-10から1日間の記事一覧

終わりであり始まりである死

4日前に、父が死んだ。病室で、わたしにとっての固有の、唯一無二の存在、唯一無二の肉体、精神、魂、そうしたものが、少なくとも目に見える形では活動しなくなるのを眼前に見た。 医師の指先が父の上下の瞼を開き、手にしたライトで眼球を照らし出した。 わ…